映画「キャプテンアメリカ シビルウォー」の感想その2

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映画「キャプテンアメリカ シビルウォー」を改めて考えてみる

前回も「キャプテンアメリカ シビルウォー」の感想を書いたんですが、その時はまだ公開直後だったので、あまり深い内容は触れずにいました。

公開から時間がたったので、今回は改めて感じた事を書きたいと思います。

少しネタばれを含みますので、まだ未鑑賞の方は、そっとページを閉じていただければと思います。

キャプテンアメリカ シビルウォーとは

「キャプテンアメリカ シビルウォー」は友情の物語であり、復讐の物語でもあります。

アベンジャーズの活躍により家族が犠牲になったジロ。

テロに巻き込まれて死んだ父の復讐を誓うブラックパンサー。

両親の仇がウィンターソルジャーだと知り逆上するアイアンマン。

そして、キャプテンアメリカことキャップとバッキーの友情。アベンジャーズの国連加入という問題。

まずアベンジャーズ国連加入問題

どっちの意見が正しかったのか?

私の考えとしてはどっちも間違ってるような気がします。

まずトニーもスティーブも「アベンジャーズ」というものを軽く考えすぎじゃないですかね?

一作目の「アベンジャーズ」の時にニックは上層部からこの連中をまとめあげてチームにすることなんか出来るわけがない!といわれてます。

しかし、このときはチタウリ軍団が攻めてきて世界的危機というのと、コールソンの死というものがあり力を合わせて戦うことができました。

このことから考えるに、「アベンジャーズ」というのは、世界的規模の超非常事態の緊急時のみ活動が許されるレベルなんじゃないでしょうか?

例えるなら「アベンジャーズ」=「核兵器」とお考え下さい。

作中でもハルクのことを核弾頭に例えていましたが・・・

テロ組織の対処のために核兵器を使いますか?

事態が悪化することは自明の理ではないでしょうか。

世界の存続の危機で最終手段くらいでなければ核兵器の使用をみんなが納得することはないでしょう。

チームでいることが重要というのも少し違うような気がします。非常事態時にチームになればいいわけで、常にチームである必要はありません。

キャプテンはどちらかというと軍人よりなタイプなので、基本はSWAT的なチームで活動するのが一番いいんではないでしょうか?

トニー

トニーは国連に入るのに賛成派ですが、チーム内で一番のワンマンタイプが組織に属すべきだとキャプテンに諭すというのは、今までの流れからいくと説得力がないですねぇ。

トニーが大人になったということなんでしょうが、継続的にうまくまとまるとは到底思えません。

「アベンジャーズ」として考えようとするから色々な問題が出てくると思います。

普段は小規模特殊能力チームくらいの感じで、国連でもなんでも属しているのはいいんではないでしょうか。

超非常事態時のみ「アベンジャーズ」が結集すればいいと思います。

ニック

そして、ニックの存在ですよね。キャプテンは政治的な問題に弱い傾向があります。

真っ直ぐすぎるんですよね。ニックのように表と裏を使いわけることのできる人物は必要だと思います。ニックは結構見てると苦労してますよね。上から文句を言われ、下からも文句を言われ・・・

中間管理職が一番大変です。キャプテンはチームリーダーとしては優秀ですが、中間管理職には向いてないと言えます。そういう意味では、アイアンマンなんかは、やり手の成績NO1営業マンてとこですかね。

バッキーの罪をどう償うか・・・

バッキー

バッキーは加害者であり、被害者ですよね。一番悪いのは洗脳したヒドラだと思います。

でもトニーの心情も理解できます。でも洗脳されていた人間に罪を償わせるのも少し違う気がします。

実はホークアイもアベンジャーズ一作目の時に洗脳されて結構人殺してます。

ホークアイ

その点に関してはみんなあまり言及しませんが、やはり洗脳されていた時のおこないは洗脳が解けた後の対処が難しいですね・・・

とりあえずバッキーは誠心誠意トニーに謝罪するのは必要ですよね。その上でトニーがどうしても許せないってなって殺そうとしたなら・・・キャプテンが命がけで止めるのもわかります。二人でボコッちゃうのはちょっとまずいかも・・・

トニーがどうするつもりだったのかわからないんですが、もしバッキーを殺すつもりだったならそれはちょっと行き過ぎな気がします。

まぁこれも強力な力を持ってるがゆえなんですがね。アイアンマンのスーツが強力すぎてそれで全力で攻めてこられたら正当防衛が成立しちゃうんじゃないかなってちょっと思えます。

トニーが生身でバッキーに殴りかかったなら、バッキーは抵抗しないんじゃないでしょうか?

キャプテンは組織的なヒーローである

他のソー、ハルク、アイアンマンなんかは割りと単独でなんでもこなせます。

まぁ、ハルクはちょっと規格外ですが。

スティーブ

キャプテンに関しては、仲間とチームを組んで行動してこそ力を発揮するタイプだと言えます。

もちろん単独でも十分強いですが、基本空も飛べなければビームも出ませんし、超能力なんかもありません。キャプテンの一番の能力は統率力だと言えます。

なので、単独だとその力を十分に発揮できないヒーローです。それをふまえて考えるに、「アベンジャーズ」ではなく「チームキャプテン」という組織を別で作ればいいんではないでしょうか?組織的に動くのであれば国の管理下にあるのは仕方ないことです。個々が勝手にヒーロー活動をしているのとは違うので。ソーやハルクなんかは組織に属するタイプではないですしアイアンマンも本来自由奔放に活動するタイプです。

ある程度組織として機能するためには強すぎる力も結構やっかいだったりします。

そういう意味ではお馴染みのブラックウィドウ、ホークアイ、ファルコン、アントマンあたりは理想的なパワーバランスですよね。

ヴィジョン、スカーレットウィッチは少し力が強力すぎて危険がいっぱいです。

スカーレット

あとスカーレットウィッチに関して言うと、洗脳されていたバッキーやホークアイより罪が重いですね。多少、ヒドラに操られてた感はありますが自分の意思で悪事を働いたというのがいけません。これはちゃんと罪を償うべきです。それをおざなりにしてヒーロー活動をおこなおうとするから色々問題が生じてしまっています。

実際ヒーローは、正しいことをしていてもそれを回りが理解していなければ、ただの迷惑行為になってしまう場合があります。

これだけたくさんのヒーローが集結していたら国も黙認は出来ないですよね。

私の結論

結論としてはヒーローは各自が責任を持って行動するべき。

悪いことをしたらちゃんと謝って罪を償うべき。

常にヒーローが集結して活動するのは、あまり好ましくない。集結するのは、非常事態のみに限定するべき。

ヒーローが集結するならニックのような中間管理職的立場の人間を用意するべき。

今回の映画はツッコミどころも色々ありますが、考えさせられるいい映画だと思います。

以上です。

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